さようなら そして・・・ありがとう 

下の娘も中学を卒業することになり、保護者として離任式の夜の会に出席した。

総勢30名程の先生方。


上の娘がお世話になった先生がまだいらっしゃる。
パパの母校であり、
パパのいとこがが娘の担任という学校でもあった。


そして私が15年前スクールカウンセラーとして着任し、7年間務めていた学校。


思い返せば、当初、スクールカウンセラーという未知なる存在への先生方の眼差しは厳しかった。
職員会議で「そんな人はいらない」と決議された後に
何も知らずに着任・・・そんな時代だった。
初めてのハリのむしろ体験。
当時子どもや保護者との触れ合いは、私にとってどれだけ救いだったか。



いつの間にか、先生方から親しく声をかけてもらえるようになり、
頼ってもくれるようになり・・・・一緒に子ども達の成長を見守った。
この街での15年の学校臨床はとても充実したものだった。



私が学校現場から離れた後は、先生方は娘たちをこの学校で愛情いっぱいに育てて下さった。

私も、娘を通して中学校を身近に感じることができていた。

でもそれも終わり。


一緒に仕事をしたことのある教頭先生からの、
「ファンでした」という言葉に、過去の様々なことが懐かしくよみがえり、
素直に嬉しかった。



そしてよく知らなかった先生が傍らにきて、ささやいてくれた。

「どう育てたらお嬢さんみたいな娘さんになるのかなあ。。。。
自分の娘はお嬢さんのように育って欲しいと思っています。娘さんのファンでした」と。
娘は、大人しいように見えるが人のために動き、いざという時の統率力があるらしい。



びっくりしたが・・・本当に嬉しかった。



保護者として先生へのお別れを告げる会のつもりだったが、
私のこの街での仕事やここまでの子育てにお別れを告げる会だった。


お世話になった人々に感謝の気持ちを伝えることができて本当に良かった。


未来へとアクセルを踏むエネルギーを頂いた。
子育てと仕事を頑張ったご褒美だと思った。



1人泣きながら会場を後にして、高校生になった2人の子どもを塾まで迎えに行った。



15年必死にやれば、形になるんだよって、
皆が教えてくれた。



私もそして子ども達も次のステップを歩いている。

私は頑張ってきた!!