ちょっとした偶然

メールのやりとりで行き違いがあり、
どう伝えれば良いのかな・・・・と夜中に悩んだ。



もういいや。。。寝よう寝よう。。。
でも就寝前に神経を使いすぎたから、
寝付きを良くしなくっちゃな・・・と、
普段は読まない本を手に取ってベットに入り、
パッと開いたページを見て身震いがした。



そこには・・・



「メールでは真意は伝わらない
・・・手紙を書いてごらんなさい」
といった文字。



そうか、そのテがあったか!!
次元の違う解決法に驚かされつつ、
なんだかイケそうな気がしてニヤケながら寝た。
しかし、こんなことってあるんだなぁ・・・



翌朝、起きてから冷蔵庫を開けてまたまた身震いがした。



そういえば、昨日なぜか分量を間違えて、
ケーキを二つも焼いてしまい、
誰にあげようか・・・と考えつつ、
取りあえず冷やしていたのだった。



そうだ・・・手紙と一緒にケーキも差し上げよう。。。
なんだか彼女とはまたうまくいきそうな気がしてきた。



家族を送り出してから、早速手紙をしたためた。



ちょっとした偶然の重なりを頭の中で反芻し、
先日読んだ村上春樹の「東京奇譚集」という小説の
中にいるような感覚に浸りつつ・・・



手紙とケーキを持って、ニヤケながら彼女のもとへと車を走らせた。